国産材利用の取り組み
構造用LVLは、長らくベイマツやラジアータパインなど外材の乾燥単板を輸入して使用していました。平成17年に木更津工場の隣地にJK工業株式会社の単板工場が稼働を開始してからは、材料の主力はロシア材(ダフリカカラマツ)から国産材(カラマツ)にシフトしています。
通常製材や集成材には加工できないような、曲がり材や小径木(末口径16cm以上)をLVLや合板の原料として使うことができます。これまで利用価値が低く、間伐されても林地に捨てられていたこれらの材を活用することは、地球温暖化防止につながる炭素固定や山林の活性化につながります。
平成22年10月には公共建築物等木材利用促進法が施行され、低層の公共建築物は木造化が進んでいます。この法律の施行以前から、キーテックでは地域の原木をLVLに加工し、その地域の建物に使う、「地産地消」の取り組みを進めています。
埼玉県寄居町での埼玉県産スギLVLを使用した生涯学習施設、認証カラマツLVLを使用した木造コンビニエンスストア店舗(ミニストップ)などの取り組みが評価され、平成22年2月には林野庁長官賞((財)日本木材・住宅技術センター主催 住宅・木材振興表彰)を受賞しました。
また、これまでの利用実績をはじめ、展示会の出展や工場見学の受け入れ、勉強会の開催など、国産材利用の意義や良さについて積極的にPRを行った取り組みも評価され、平成22年12月には木づかい運動の農林水産大臣感謝状をいただきました。
キーテックは、これからも国産材の有効活用を進め、地産地消などで山元から利用者まで皆様のお役に立ちたいと願っております。木造建築の構造材などで、地域の原木の活用を考えていらっしゃる方、どうぞお気軽にお問い合わせください。