KEYLAM JOIST
■基準耐力
キーラムジョイスト(KEYLAM JOIST)基準耐力
梁せい h(mm) |
重量 (N/m) |
基準耐力 | 曲げ剛性 EI (109N・mm2) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
曲げモーメント M(N・m) |
せん断 V(N) |
反力R(N) | ||||
45mm (端部支持) |
89mm (中間部支持) |
|||||
241 | 32.4 | 11200 | 15300 | 10500 | 23000 | 570 |
302 | 36.3 | 14000 | 18000 | 10500 | 23000 | 870 |
備考
・ 上記の反力は支持部長さが端部で45mm、中間部で89mmという条件に基づくものです。
・ 下記の計算式は等分布荷重によるスパン中央部のたわみ量Δ(mm)を表します。
・ 変形増大係数=2.0
■等分布荷重によるたわみ(Δmm)計算
キーラムジョイスト(KEYLAM JOIST)の許容耐力は下表に基づくものとする
長期許容耐力 | 短期許容耐力 | ||||
---|---|---|---|---|---|
曲げ | せん断 | 反力 | 曲げ | せん断 | 反力 |
1.1M/3 | 1.1V/3 | 1.1R/3 | 2M/3 | 2V/3 | 2R/3 |
M = 曲げ基準耐力(N・m)
V =せん断基準耐力(N)
R =反力基準耐力(N)
第82条第1号から第3号までの規定によって積雪時の構造計算をするに当たっては、長期に生ずる力に対する許容耐力は同表の数値に1.3を乗じて得た数値とし、短期に生ずる力に対する許容耐力は同表の数値に0.8を乗じて得た数値としなければならない。
■床根太スパン表
キーラムジョイストによるスパン表
タイプ | 床根太間隔(mm) | ||||
---|---|---|---|---|---|
303 | 333 | 406 | 455 | 500 |
|
スパン(m) | スパン(m) | スパン(m) | スパン(m) | スパン(m) | |
53-241 | 4.78 | 4.67 | 4.44 | 4.31 | 4.20 |
53-302 | 5.30 | 5.17 | 4.92 | 4.78 | 4.66 |
備考
上記表は、以下の条件に基づくものです。
・ 等分布荷重
・ 床用設計荷重 W = 固定荷重WF + 積載荷重P(N/m)
・ 固定荷重 WF = 床組重量×床根太間隔 + 床根太自重
・ 床組重量 = 600N/m2
・ 積載荷重 = 1800N/m2
・床根太のたわみ量は10mmに限定。
■キーラムジョイストのウェブに対する穴あけ
キーラムジョイストのウェブに対しては、配管などのための穴あけが比較的大きいものについても性能を低減することなく許容されています。ただし、穴あけ位置については各住宅メーカーの指定仕様があるため注意を要します。
キーラムジョイストの穴あけに関する制限の例
- 1個以上の穴をウェブに開ける場合は、隣接する最大穴径の2倍以上長さをとってください。
- 等分布荷重のみを受ける単純スパン(1,500mm以上)の場合、1個の最大寸法の丸穴を根太スパンの中心に開けることが可能です。但し、ジョイストに他の穴を開けないことが前提です。
- 縦方向には、ウェブのどこにでも穴を開けることができます。但し、穴の上下に5mm以上のウェブの幅を必ず残します。
■キーラムジョイスト床根太穴あけ基準
1.キーラムジョイスト床根太のフランジの欠き込みは禁止します。
2.穴あけ基準は以下の通りです。
・ 設備配管・電気配線用の穴あけはφ50mm以下を基準とします。
・ 連続する穴の間隔は下図のように大きい穴の径の2倍以上離します。
・ 小さい穴が連続する場合下図のように、包括穴とみなして考えることが可能です。
・ 間仕切り壁の集中荷重(800N以下)は1箇所までとし、穴中心までの距離は500mm以上離します。
・ 間仕切り壁以外の壁(耐力壁、支持壁、外壁)の荷重を支持している根太は穴あけを禁止します。
・ 持ち出しバルコニーやオーバーハング等の片持部分の穴あけ禁止を禁止します。
支持部から穴までの最短距離(mm):梁せい302mmの場合
スパン(mm) | ○穴の直径 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50 | 75 | 100 | 125 | 150 | 180 | 200 | 220 | |
4550 | 380 | 570 | 760 | 950 | 1130 | 1360 | 1510 | 1660 |
3640 | 310 | 460 | 610 | 760 | 910 | 1090 | 1210 | 1330 |
2730 | 230 | 340 | 460 | 570 | 680 | 820 | 910 | 1000 |
1820 | 160 | 230 | 310 | 380 | 460 | 550 | 610 | 670 |
支持部から穴までの最短距離(mm):梁せい241mmの場合
スパン(mm) | ○穴の直径 | ||||
---|---|---|---|---|---|
50 | 75 | 100 | 125 | 150 | |
4550 | 480 | 710 | 950 | 1180 | 1420 |
3640 | 380 | 570 | 760 | 950 | 1140 |
2730 | 290 | 130 | 570 | 710 | 850 |
1820 | 190 | 290 | 380 | 480 | 570 |
表の使い方
1. 穴に一番近い支持部が端部、中間部又ははね出し支持か判定してください。
2. 適切な穴の寸法の欄を選択します。
3. 使用するキーラムジョイストを選択します。
4. 2、3で選択した欄が交差する値が穴を開けられる支持部までの最短距離となります。
一般社団法人 全国LVL協会「LVL Sturctural Design Guide-LVLの使い方と構造設計の考え方」P.13,15から抜粋
■接合金物
シングル・ジョイスト-平面取り付け金物 | ダブル・ジョイスト-平面取り付け金物 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
根太釘不要タイプ | 端部にウェブスティフナーが必要 | ||||||||
キーラム ジョイスト 梁せい (mm) |
金物 | 許容 耐力 (N) |
釘打ち | 金物 | 許容 耐力 (N) |
釘打ち | |||
受け材 | ジョイスト | 受け材 | ジョイスト | ||||||
Simpson Strong-Tie® 株式会社タナカ |
241 | IUS2.06/9.5 | 2990 | 8-ZN65 | – | MIU4.28/9 | 7700 | 16-ZN90 | 2-ZN40 |
302 | IUS2.06/11.88 | 3740 | 10-ZN65 | – | MIU4.28/11 | 20-ZN90 | 2-ZN40 | ||
山菱工業株式会社 | 241 | I-JOIST 55241 CZ | 2990 | 8-ZN65 | – | I-JOIST 108241 CZ | 7540 | 14-ZN90 | 6-ZN65 |
302 | I-JOIST 55302 Z | 8-ZN65 | – | I-JOIST 108302 CZ | 14-ZN90 | 6-ZN65 |